フードシステム入門 ―基礎からの食料経済学―

著 者
発行年月日
2019年4月25日
ISBN
978-4-7679-0636-2
Cコード
C3077
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定価 2,376(本体価格:2,200円) 在庫あり

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内容紹介

大学1~2年次の学生を対象にした食料経済学の入門書。食,及び食産業をめぐる幅広いテーマを基本から解説し,最新の動向,特に食の国際化に関する記述を充実させた。

まえがき

はじめに

 今や私たちが支出する飲食費の約半分は加工食品であり,生鮮食品の割合は20%に満たない。つまり,従来の生鮮食材を購入して家庭で調理することを基本にすえた生活スタイルが大きく変わってきたのである。裏を返せば,農水産業と私たち消費者の間に介在する食品産業の役割が大きくなったのであり,食料をめぐる経済問題を考える際には,食品産業を含む食料の供給システム全体をとらえた「フードシステム」についての理解が不可欠になっている。

 また,このようなフードシステムの変化で近年の大きな変化は国際化の進展である。好むと好まざるとにかかわらず,現代の経済社会は国際化の波にさらされており,食料についても例外ではない。これからの食産業を考えるときには,食料をめぐる貿易の動向,WTOのルールや自由貿易協定についての最低限の知識は身に付けておかなければならない。

 本書は,わが国の食,及び食産業について学ぼうとする大学1~2年次の学生を対象とした食料経済学の教科書として企画された。食料経済学ではあるが,以上の考え方を反映して本書のタイトルは「フードシステム入門」とした。また,貿易や国際問題に関する記述も充実させた。

 編集に当たっては,幅広いテーマを取り扱いつつも,各章それぞれの記述は最低限知っておいてほしいことに絞りこんだ。一方,各章に配した演習問題には重要な論点を含むものもあり,これらに取り組むことによって各章で得られる知識をより一層深めることができよう。また,読者には,各章のコラムも併せて読んで総合的な理解に努めてほしい。

 なお,本書でフードシステムの扉を開けた読者で,更に深く学びたいと思う読者のために,巻末にこの分野の基本的な文献で比較的新しいものをいくつか掲げておいた。

 2019年3月

編者 薬師寺哲郎 

中川  隆 

目 次

第1章 日本のフードシステム

1.自給自足からフードシステムへ

2.フードシステムのフロー

3.フードシステムと日本経済

4.飲食費の帰属額

5.食の外部化とフードシステムの発展

第2章 食生活の現状

1.供給純食料,供給熱量の推移

2.国際比較

3.栄養摂取の動向

4.家計食料消費支出の動向

5.消費者主権と食育

第3章 食生活の変化の要因

1.エンゲル係数

2.需要量の価格弾力性と所得弾力性

3.食糧費支出の変化の要因

第4章 食品製造業

1.食品製造業とは

2.食品製造業の分離

3.基礎素材型の縮小,最終加工型の拡大

4.食品製造業の構造特製

5.研究開発費の低さと広告費の多さ

6.食品製造業の海外進出

第5章 食品流通1(卸売)

1.流通の役割と組織

2.卸売市場の仕組みと機能

3.市場外流通の増加

4.加工食品の流通

第6章 食品流通2(小売)

1.食品小売業の役割と分類

2.小売業態の移り変わり

3.わが国のスーパーマーケットの特徴

4.コンビニエンスストアの革新性

5.チェーンオペレーションとは

第7章 外食産業

1.外食,中食,内食とは

2.マクロレベルで見た食の外部化

3.外食産業の市場規模・動向

4.外食産業の拡大を支えたもの

第8章 中食産業

1.中食産業とは

2.消費者にとっての中食

3.食品小売業から見た中食

4.食品製造業,飲食サービス業から見た中食

5.ミール・ソリューション(MS)

第9章 日本の農業

1.米の比重の低下

2.事業化,高齢化の進展

3.集落営農―法人化の推進

4.生産コストの高さ

5.農業に対する支援と保護

第10章 食料の輸入と自給率

1.食料自給率

2.食料自給力と食料安全保障

第11章 世界の人口と食料問題

1.世界の人口増加とその要因

2.世界の飢餓状況

第12章 世界の食料貿易

1.農産物貿易の現状

2.基礎的農産物の生産・消費と貿易

3.農産物の貿易率と価格変動

4.わが国の農林水産輸入先の変化

第13章 食料をめぐる貿易問題

1.ガットからWTOへ―多角的貿易交渉の流れ

2.UR合意以前の日本の農産物市場開放の歴史

3.ガット・ウルグアイ・ラウンド(UR)合意

4.WTO下における農業保護政策の変化

5.FTA・EPA締結への動き

第14章 食の安全と消費者の信頼

1.フードシステムの深化と食品安全問題

2.食品衛生に関する企画と表示制度

3.食の安全性に関するリスク分析

4.GAPとHACCP

第15章 食料をめぐるいくつかの問題

1.食料消費と環境問題

2.子ども食堂の取組み

3.食料とIT技術

4.6次産業化

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書籍情報

シリーズ名・巻数
書籍名 フードシステム入門
著 者
分 野
シリーズ
ISBN 978-4-7679-0636-2
Cコード C3077
定 価 2,376円 (本体価格:2,200円)
発行年月日 2019年4月25日
版型・装丁 B5
ページ数 160ページ
関連タグ