Nブックス

六訂 公衆栄養学

  • 日本人の食事摂取基準(2020年版)対応
著 者
発行年月日
2020年1月30日
ISBN
978-4-7679-0649-2
Cコード
C3047
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定価 2,970(本体価格:2,700円) 在庫あり

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内容紹介

管理栄養士・栄養士養成課程向けの教科書。 新たな視点から公衆栄養活動とその実践をまとめる。日本人の食事摂取基準(2020年版)に対応し,最新の法令,統計データに沿った六訂版。  

まえがき

はじめに

 本書の初版は, 大妻女子大学名誉教授の八倉巻和子先生の編著により,2005年度の新たな管理栄養士国家試験に向けて, その年度始めの4月に刊行された。その後多くの管理栄養士・栄養士養成校で好評を得ることができ,改訂を重ね,その間に八倉巻・井上の共編著となり,今回が「六訂」となる。今般の改訂では,新たに小林実夏先生を編者として迎え,さらに新たな執筆者も加え,一層の充実を図った。

 本書は,国や地方公共団体の栄養政策の動向等を踏まえ,①健康・栄養問題の現状と課題においては最新のデータを中心に各種統計・調査データの充実に努め,②栄養政策については「管理栄養士国家試験ガイドライン」よりさらに公衆栄養分野において重要な栄養政策や施策を追加し, ③食事摂取基準においては2020年版を基にその留意点と取り扱いについて栄養疫学と関連づけた形で詳細に,個別具体的に記述している。さらに,④健康・食育対策と地方計画においては,健康日本21(第2次),食育基本法に基づく健康づくりの基本,進め方等について,わかりやすく解説し,併せてこれまでの動向および将来に向けた施策のあり方等や,その流れも理解できるように丁寧な解説に努めた。また,⑤公衆栄養プログラムにおいては,地域特性,食環境,地域集団に関する分野ごとの事業内容・展開のあり方について多くの事例で解説し,⑥外国の栄養政策等については,WHO等の国際的健康・栄養問題に対する政策とその現状,さらには他国の最新の栄養政策を充実させている。

 公衆栄養学は他の科目と違い,国の政策や世界の動向に大きく影響を受け,その動きへの対応が必要である。このため,「管理栄養士国家試験ガイドライン」よりもむしろ内容を濃くし,一層の充実を図っている。公衆栄養学は,常に新たな動き,調査統計データの刷新が必要であることからも,今後も適宜的確な内容の改訂を行いたいと考えている。読者の方々から,忌憚のないご意見をいただき,そのご意見を執筆者間で検討し,積極的な見直しを図りたい。

 2020年1月

井上 浩一


初版はじめに

 1973(昭和48)年に栄養士養成のための教科目として「公衆栄養」が新しく加えられ,その後,国際的にも社会的にもPublic Health Nutritionの視点から重要視され,1986(昭和61)年「公衆栄養学」に改められた。

 2000(平成12)年3 月に「栄養士法の一部を改正する法律」が公布され,栄養士のあり方が検討された。同時に2001(平成13)年9 月には管理栄養士・栄養士養成施設のカリキュラムが改正され,「教育目標」と「教育内容」が大きく見直された。

 管理栄養士養成施設カリキュラムでは,生活習慣病の増加など国民の健康問題や少子高齢社会に対応するために,今までの栄養成分,食品,調理を中心とする「モノ」の教育から,人の健康や食生活について指導することのできる「ヒト」の育成が教育目標とされた。教育内容は3領域の基礎専門分野と8 教科の専門分野で示され,公衆栄養学は専門分野に位置づけられ,管理栄養士国家試験の出題科目でもある。

 管理栄養士の教育として行政分野を指導する公衆栄養学では,「健康増進法」や「健康日本21」の推進を図るとともに,地域の人々の関係を通してQOLの向上をめざす実践活動が必要となる。従来,公衆栄養学は栄養行政主体の取り組みを多く扱ってきた。今回の改正により,地域社会に根付いた集団の特性や諸問題を把握した上で,特徴ある公衆栄養プログラムを計画・実施・評価する手法を学び,実際に活動できる技術が要求されている。その中で,栄養疫学や栄養疫学的アセスメントを行い,さらに日本だけでなく,諸外国の健康・栄養問題やその対策などについても理解を深めることが必要である。

 本著は,前述の社会活動にも経験のある先生,長年栄養士養成で研究・教育にかかわっている先生方に専門の部分をご担当いただいた。公衆栄養学4単位(実験実習を加え)の中で実践的活動の実を上げるよう意をつくすなど,今回の改正の趣旨に応えるよう努力しているが,諸先生方のご叱責,ご指導を賜れば幸いである。

 2005年4月

八倉巻 和子

目 次

第1章 公衆栄養の概念

1.公衆栄養の意義と目的

2.公衆栄養の視点

3.めざすべき公衆栄養活動の方向性

第2章 健康・栄養問題の現状と課題

1.疾病構造の変化

2.四大疾病と食物・栄養

3.アルコール摂取と日本人の体質

4.食事の変化

5.食生活の変化

6.食環境の変化

第3章 栄養政策

1.わが国の公衆栄養活動の現状と役割

2.わが国の法体系と仕組み

3.公衆栄養活動と組織

4.公衆栄養行政における人材育成

5.公衆栄養活動分野別にみた栄養政策と関連法規

6.わが国の管理栄養士・栄養士制度

7.国民健康・栄養調査

8.食生活指針・食事バランスガイド

9.食品の表示制度

10.特定給食施設指導

第4章 健康・食育対策と地方計画

1.健康増進基本方針と地方計画(健康日本21)

2.食育推進基本計画策定の目的と内容

第5章 諸外国の栄養状況と施策

1.諸外国の健康・栄養問題の現状と課題

2.諸外国の健康・栄養政策

第6章 食事摂取基準の活用方法

1.食事摂取基準の活用にあたっての基本事項

2.目的に応じた活用上の留意点

3.生活習慣病とエネルギー・栄養素の関連

第7章 栄養疫学

1.栄養疫学の概要と役割

2.栄養調査・栄養アセスメント

3.食事調査法

4.公衆栄養統計の見方とまとめ方

第8章 地域診断と公衆栄養マネジメント

1.地域診断と公衆栄養マネジメントの考え方

2.公衆栄養マネジメントの課程と方法

3.公衆栄養アセスメント

4.公衆栄養プログラムの目標設定

5.公衆栄養プログラムの計画

6.公衆栄養プログラムの実施

7.公衆栄養プログラムの評価

第9章 公衆栄養プログラムの展開

1.地域特性に対応したプログラムの展開

2.食環境整備のためのプログラムの展開

3.地域集団の特性別プログラムの展開

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書籍情報

シリーズ名・巻数 Nブックス
書籍名 六訂 公衆栄養学
著 者
分 野
シリーズ Nブックス
ISBN 978-4-7679-0649-2
Cコード C3047
定 価 2,970円 (本体価格:2,700円)
発行年月日 2020年1月30日
版型・装丁 B5 並製 2色
ページ数 232ページ
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