シードブック

子ども家庭支援論

  • 2019年度新保育士養成課程対応
著 者
発行年月日
2019年4月15日
ISBN
978-4-7679-5095-2
Cコード
C3037
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定価 2,160(本体価格:2,000円) 在庫あり

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内容紹介

2019年度からの保育士養成課程新科目教科書。

保育士の行う子ども家庭支援の基本,支援の体制,多様な支援の展開と現状・課題等を学ぶ。

具体的エピソードを豊富に用い,学生がイメージしやすいように記述。各章末に「アクティブ・ラーニング」の課題を掲げる。

まえがき

はしがき

 皆さんがこの科目を勉強するころには,実習もふまえて保育士,幼稚園教諭として少しずつ仕事の具体的なイメージをもちはじめていることと思います。入学前の漠然とした「保育所の先生,幼稚園の先生」といった子ども中心の保育者像から,子どもと共に保護者への心配りが必要な仕事だということを身をもって知ったことでしょう。子どもの行動の背景には,必ず保護者がいます。保護者が安定して子育てをしていないと,子どもも安心して園生活を楽しむことが難しいでしょう。

 それにしても,虐待がニュースにならない日はありません。皆さんは自分が子育てする将来,どのような親になるでしょうか。いつも明るく,子どものことを考えている,やさしい親でしょうか。「親になったのだから,子育てはできて当たり前」「子ども好きで保育者になったのだから,完璧な子育てができるはず」と周りの人は見ています。さて,どうでしょうか。

 皆さんにぜひ見ていただきたいDVD,文献があります。第15章で紹介したNHKが調査研究した結果をまとめた「ママたちが非常事態」です。これによると,現代は人間の子育てが大きく変わるときなのだそうです。特に,日本の母親の置かれている状況は,とてつもなく「孤独」です。産後うつになって,亡くなる人も後を絶ちません。「ママ友を見つければいいじゃない」と言われるかもしれません。しかし,この「ママ友」を求めてあちこちさまようこと自体,日本特有の現象なのだそうです。なぜ,このような子育てがつらい,孤独な状態になっているのでしょうか。

 人間は群れで生活をしている動物です。しかし,日本の現在は核家族化が進み,群れの唯一のメンバーである父親は仕事で不在です。本来は群れの中で血縁を問わず,誰かしら子どもを見ていてくれる人がいて皆で子どもを育てる共同養育をしているはずですが,今は24時間,365日母親一人の"ワンオペ育児"になっているのです。そこで,血縁や近所といった群れの代わりに,社会的なシステムの中で子育ての共同養育をしようとしています。子育て支援センターで遊びの場や相談,一時預かりができる場所を提供したり,保育所や幼稚園でも同じような活動が行われたりしています。つまり,保育所,幼稚園も社会的な共同養育の担い手となっているのです。

 また,本書には法律の面からも社会で子育てをしようとする施策を紹介しています。子育て世代包括支援センターもその一つです。これはフィンランドの「ネウボラ」というシステムを参考にしています。ネウボラについても,ぜひ調べてみてください。皆さんの住んでいる町にもあるかもしれません。

 本書で学ばれた皆さんが保育の現場に立ったときに,保護者に適切な支援をし,また支援を受けられる紹介先を案内できるようになっているとよいと思います。保育所や支援センターで「子育てがつらい,助けて」という声を受け止められるようになりたいものです。

 2019年3月

編者 松村和子 

目 次

第1部 子ども家庭支援の意義と役割 

第1章 子ども家庭支援の意義と必要性(家庭支援をする理由)

第2章 子ども家庭支援の目標と機能

第3章 子ども家庭支援における保育士等の役割

第2部 保育士による子ども家庭支援の基本 

第4章 保育士に求められる基本的態度

第5章 保育の特性と保育士の専門性を生かした子ども家庭支援

第6章 保護者の相互理解と信頼関係の形成

第7章 家庭の状況に応じた支援

第8章 地域の資源の活用と関係諸機関との連携・協力


第3部 子育て家庭に対する支援の体制


第9章 子育て家庭の福祉を図るための社会資源

第10章 子育て支援施策・次世代育成支援策の推進


第4部 多様な支援の展開と関係諸機関との連携


第11章 子ども家庭支援の内容と対象

第12章 保育所等利用児童の家庭への支援

第13章 地域の子育て家庭への支援

第14章 要保護児童およびその家庭に対する支援

第15章 子ども家庭支援に関する現状と課題

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書籍情報

シリーズ名・巻数 シードブック
書籍名 子ども家庭支援論
著 者
分 野
シリーズ シードブック
ISBN 978-4-7679-5095-2
Cコード C3037
定 価 2,160円 (本体価格:2,000円)
発行年月日 2019年4月15日
版型・装丁 A5
ページ数 208ページ
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