内容紹介
まえがき
三訂版刊行にあたって
近年,各分野でDX化が推進される中,厚生労働省に「医療DX令和ビジョン2030」の推進チームが発足され,医療DX推進本部が内閣に設置されるなど,医療分野においてもDX化の動きが2022年9月以降,本格化している。
「医療DX令和ビジョン2030」とは,日本の医療分野の情報のあり方を根本から解決するため,「全国医療情報プラットフォーム」「電子カルテ情報の標準化等」「診療報酬改定DX」を並行して推進するものである。
このうち医療DXの中核ともいえる電子カルテシステムは,2001年の「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」にて普及率の達成目標値が明示されたものの,現在も及ばない状況(一般病院全体57.2%・400床以上の病院91.2%・一般診療所49.9%,2020年)にある。医療DXではこれを2030年までに100%まで引き上げることとしている。つまり,今後わずか7年で医療分野のDX化は劇的に進展し,それを活用するのは医療従事者,そして医療秘書を目ざす皆さんであることは間違いない。
医事コンピュータ技能検定第Ⅱ領域を扱う本書は3部構成となっている。
第Ⅰ部(学習水準:3級)はコンピュータの基礎知識として,「コンピュータと情報表現」「コンピュータの仕組みと動作」「ソフトウェア」で構成している。
第Ⅱ部(学習水準:2級)はインターネットと情報活用として「ネットワークの基礎とインターネット」「情報活用の基礎」「保健医療情報システムの基礎知識」で構成している。
第Ⅲ部(学習水準: 準1級)はネットワークとセキュリティとして,「ネットワークの接続形態」「セキュリティ対策とプライバシー保護」「医療情報システム」で構成している。
最後に,「医療関連トピックス」として,近年耳にすることの多いタームを取り上げて解説している。
この第Ⅱ領域を学ぶに当たって留意すべきことは,常に変化している社会やDX化の流れで,新しい情報を収集し時代の流れを読み取ることである。特に第Ⅱ部「保健医療情報システ ムの基礎知識」第Ⅲ部「医療情報システム」は,今後,DX化により大きく変化するであろう。その際に,みずから学び,時代の流れに乗ることのできる人材を目ざしていただきたい。
2022年12月
菊池聖一
野口孝之
野田雅司
目 次
Ⅰ コンピュータの基礎知識:医事コンピュータ技能検定3級
1 コンピュータの情報表現
2 コンピュータの仕組みと動作
3 ソフトウェア
Ⅱ インターネットと常用活用:医事コンピュータ技能検定2級
4 ネットワークの基礎とインターネット
5 情報活用の基礎
6 保健医療情報システムの基礎知識
Ⅲ ネットワークとセキュリティ:医事コンピュータ技能検定準1級
7 ネットワークの接続形態
8 セキュリティ対策とプライバシー保護
9 医療情報システム
書籍に関する
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書籍情報
シリーズ名・巻数 | 医事コンピュータ技能検定テキスト |
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書籍名 | 三訂 医事コンピュータ関連知識 |
著 者 |
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分 野 | |
シリーズ | 医事コンピュータ技能検定テキスト |
ISBN | 978-4-7679-3748-9 |
Cコード | C3047 |
定 価 | 2,750円 (本体価格:2,500円) |
発行年月日 | 2023年1月10日 |
版型・装丁 | B5 並製 |
ページ数 | 168ページ |
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