
令和8年1月1日
情報活用能力と教育のデジタル化の今後(コラム)
現行の小中高の学習指導要領総則編には「情報活用能力(情報モラルを含む)」の育成が謳われている。情報活用能力とは,社会での様々な事象を情報と捉え,情報技術を駆使して問題解決したり,自らの考えをより深めたりする能力のことである。
1人1台端末が実現している現在の学校現場では,児童生徒が使用するブラウザや学習支援ソフトには情報技術を活用した生成AIが組み込まれ,すでに日常的に使用されている。生成AIは,課題に対して正確な入力(プロンプト)により最適・準最適な成果物(文章・画像・音・アニメなど)を生成・出力できる。児童生徒による生成AIの利活用は,情報活用能力の育成における有効なツールになり得るが,ハルシネーションやバイアスなどのリスクがあることなど,基本的な仕組みの教育が欠かせない。
中央教育審議会は,学びの可能性を広げる観点から,デジタルを紙と同等に検定による質が担保された教科書としていく方向性を示した。さらに,紙とデジタルのハイブリッドな形態も模索されている。また次期学習指導要領では,情報活用能力の抜本的向上のため,小学校では総合的学習の時間に「情報の領域(仮)」を,中学校では「情報・技術科(仮)」新設の案も出ている。
今後の情報活用能力や教育のデジタル化の動きに注視したい。
目 次
第123号令和8年1月1日
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