大学の図画工作科教育法,美術科教育法のテキスト。
新学習指導要領の教育動向をふまえながら,子どもの造形表現や鑑賞についての理解を深め,授業実践や教材研究に取り組めるように編集した。
美術の多様性を生かした授業実践例を多数掲載するなど,多くの教職課程の学生をはじめ教育現場の先生方にも活用できる内容となっている。
大学の図画工作科教育法,美術科教育法のテキスト。
新学習指導要領の教育動向をふまえながら,子どもの造形表現や鑑賞についての理解を深め,授業実践や教材研究に取り組めるように編集した。
美術の多様性を生かした授業実践例を多数掲載するなど,多くの教職課程の学生をはじめ教育現場の先生方にも活用できる内容となっている。
子どもたちは,自分の思いを広げて描いたりつくったりする。造形表現の材料や場所を選択し,その特徴を生かしながら,自分の表現の方法や内容を見つける。このような自己表現によって,一人一人のよさや可能性が発揮される。また,鑑賞活動を通して,古今東西の美術文化を理解し,友だちの造形表現のすばらしさを知る。図画工作科や美術科の授業において,創意工夫や思考する力,感性,読解力や発表力をはじめ,人が生きていく上で大切な基礎学力が培われる。
本書は,図画工作科・美術科の教師を目指す学生や現場教師が学ぶための図書,すなわち,大学の図画工作科教育法や美術科教育法などのテキストとして企画・編集された。学習指導要領などに見られる教育動向をふまえながら,子どもの造形表現や鑑賞についての理解を深め,授業実践や教材開発に取り組むことができる内容にしようとした。ただし,本書の内容がそのまま全てにあてはまるとは限らない。子どもは一人一人個性をもっている。学校や地域の特性もある。それぞれの個性や地域の特性,美術の多様性を生かした魅力的な表現や鑑賞の活動が行われることに,図画工作科・美術科の面白さや課題がある。
全国の大学で図画工作科・美術科に関する教員養成や教師教育を経験している研究者が協力し,大学での講義や演習,教育現場における授業でも活用できることを心掛けた。各執筆者は,大学で学生指導を行うとともに,教育や美術の理論構築,制作活動,教育現場での実践などにも取り組んできた。そのような理論と実践,研究と教育の両面からのアプローチを感じ取っていただければ幸いである。多くの学生をはじめ教育現場の先生方にも活用していただき,本書の内容がもとになって,造形表現や鑑賞の活動がより充実していくことを期待したい。
2019 年3 月
図画工作科・美術科教育法研究会
1章 図画工作科・美術科教育の目的
1-1 図画工作科・美術科のねらい
1-2 造形表現と子どもの育ち
1-3 心の安らぎや癒し
1-4 美術の社会的な役割
1-5 個から社会へ
1-6 地域の特色を生かす
1-7 生涯学習における美術館での鑑賞活動の可能性
1-8 自然との融合
1-9 視覚情報の活用
2章 図画工作科・美術科教育の学習指導
2-1 近年の学習指導要領の動向
2-2 平成29年告示学習指導要領の方向
2-3 図画工作科の目標
2-4 学習指導要領(図画工作科)の構成や概要
2-5 学習指導要領(美術科)の構成や概要
2-6 指導計画とは
2-7 学習指導案の作成
2-8 学習指導案の実際
2-9 題材名の工夫
2-10 材料1:自然物
2-11 材料2:人工物
2-12 用 具
2-13 造形活動の空間や環境
2-14 授業形態
2-15 子ども理解
2-16 発想や構想
2-17 関心・意欲・態度
2-18 教育資料や機器
2-19 対話的な教育活動
2-20 評価の考え方
2-21 子どもへの支援
2-22 子どもの相互作用
2-23 小・中学校における学習評価について
2-24 作品からの評価
2-25 作品展示の方法
2-26 教材研究の目的と方法
2-27 授業の体験
2-28 授業観察
2-29 授業の記録や記述
2-30 教育実習
2-31 校種間の連携
2-32 特別支援学校・学級における造形教育
3章 図画工作科・美術科の実践内容
3-1 造形遊びのねらいと特徴
3ー2 造形遊びの実践:低・中学年
3ー3 造形遊びの実践:高学年
3-4 造形遊びの評価
3-5 絵で表すねらい
3-6 クレヨン・パス・パステルの使い方
3-7 クレヨン・パスの技法
3-8 クレヨン・パス・パステルの活用について
3-9 水彩絵の具の使い方
3-10 絵の具の技法
3-11 観察による絵画表現
3-12 想像による表現
3-13 抽象的・装飾的な絵画表現
3-14 版画の種類
3-15 紙版画
3-16 木版画
3-17 スチレン版画・コラグラフ
3-18 立体に表すねらい
3-19 彫刻・塑像1
3-20 彫刻・塑像2
3-21 彫刻:カービング
3-22 立体造形
2-23 レリーフ
3-24 デザインのねらい
3-25 平面構成
3-26 視覚デザイン
3-27 文字デザインとタイポグラフィの基礎
3-28 欧文書体のデザイン
3-29 映像メディア表現への着目
3-30 コンピュータの活用
3-31 工作・工芸で表すねらい
3-32 紙工作1
3-33 紙工作2
3-34 糸・布の造形
3-35 木の造形1
3-36 木の造形2
3-37 土の造形
3-38 ビニールの造形
3-39 発砲スチロール・プラスチック
3-40 金属の造形
3-41 鑑賞のねらい
3-42 鑑賞と表現の一体化
3-43 比較鑑賞
3-44 対話型美術鑑賞の方法
3-45 模写から創造へ
3-46 鑑賞の方法の多様性
3-47 鑑賞教材としてのアート・カードを使った活動
3-48 アート・ゲーム
3-49 美術館の活用
4章 図画工作科の理念と基礎
4-1 チゼックとリード
4-2 ローウェンフェルド
4-3 アメリカの美術教育
4-4 バウハウス
4-5 明治時代の美術教育
4-6 大正時代の美術教育
4-7 学習指導要領の変遷1
4-8 学習指導要領の変遷2
4-9 学力論をめぐって
4-10 現代の図画工作科・美術科教育
平成29年告示の小学校学習指導要領準拠。各領域の内容を扱う章では,最後に「数学的活動」の具体的実践例を載せ,実際の授業での指導法を意識した。
中・高保健体育科教員養成課程向け。大学での半期15回の授業を意識した章立て。アクティブ・ラーニングの視点を盛り込む。巻末に各運動領域の指導案例と,レポート作成等に便利な参考資料リンク集を収載。
『食に関する指導の手引(第二次改訂版)』,平成29年告示の学習指導要領に準拠したテキスト。第四次食育推進基本計画に対応の四訂第2版。
中学校・高等学校体育科教員養成課程のテキスト。質の高い保健の学習を展開する上で必要となる内容を凝縮した記述で,学生,教師,大学教員それぞれの力量形成に資する内容を掲載。
美術教員を目指す学生や初任者教員を主な対象に「美術科教育」の理論や実践に関する知見を幼児造形,小学校図工も含め網羅し,Q&A形式で美術教育の全体像を俯瞰する。各分野の専門家四十余名が執筆。
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