特別支援教育免許シリーズ

知的障害教育領域 認知機能・知的機能の困難への対応

著 者
発行年月日
2021年10月20日
ISBN
978-4-7679-2125-9
Cコード
C3037
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定価 2,860(本体価格:2,600円) 在庫あり

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内容紹介

知的障害の医学的・心理学的基礎知識に基づく支援方法,ならびに,認知機能・知的機能に困難がある子どもたちへの特別支援教育,インクルーシブ教育,生涯発達支援や家庭支援について解説。

まえがき

はじめに


 特別支援教育の対象となる幼児・児童・生徒は,医学的疾患を背景に有していることが多々あります。特に,認知機能・知的機能の困難の代表であり,かつ特別支援教育の主たる領域のひとつである知的障害は,早期(出生直後)に染色体異常が発見されたり,遺伝的な要素と環境因子が関係した異常であったり,乳幼児期に知的障害を伴う脳性まひや自閉スペクトラム症(ASD)が発見されるなど複雑,多岐にわたる障害であることは周知の事実です。つまり,知的障害は,早期から正確な検査・評価に基づいた,より高い専門性が求められる障害であるといえます。そのためには,知的障害の療育・教育に携わる人びとは,一人ひとりの子どもに本当に必要な支援の量・質を見極めて対応する姿勢が求められています。その実践のためには,保健・医療・福祉・教育の密接な連携が求められます。

 本書は,四つの章から構成されています。第1章「認知機能・知的機能の困難の概要(知的障害領域)」では,認知機能,知的機能の基本的知識を概要した上で,その困難について理解を深めるとともに,支援教育を推進するための留意点について解説しています。第2章「心理・生理・病理」では,認知機能・知的機能の困難に関する医学的基礎知識,心理学的基礎知識について解説した上で,医学的・心理学的介入では,各種検査法,指導・訓練法についても紹介されており,より具体的な対応を行うための手がかりを得られると思います。第3章「教育課程・指導法」では,特別支援教育における基本的な「教育課程」の流れを示し,具体的な「指導法」について詳記しています。第4章「生涯発達支援」では,出生直後から高齢期の生活を見通して,発達支援,社会生活支援,家族・家庭支援,関係機関(特に医療機関)との連携について概説しています。

 近年では,障害等による困難がある子・人の支援のあり方として,生涯発達を踏まえた療育・教育が求められています。認知機能・知的機能の困難がある子・人についても,生涯発達支援(出生直後から高齢期)の視点を踏まえた上で,特別支援教育を考えていくことが求められています。

 本書が,特別支援教育を担当する教員を志す学生の入門書として,また現任の先生方の知識の整理に少しでもお役に立てればと願っています。

2021年10月

編著者を代表して 笠井新一郎

目 次

第1章 認知機能・知的機能の困難の概要(知的障害領域)

1 認知機能・知的機能の困難とは

2 認知機能・知的機能とは

3 認知機能・知的機能の困難のある人を理解する視点

4 特別支援教育・インクルーシブ教育の推進

第2章 心理・生理・病理

1 医学的基礎知識(生理・病理)

2 心理学的基礎知識(認知・知的発達)

3 医学的・心理学的介入

第3章 教育課程・指導法

1 教育課程

2 指導法

3 特別支援学級の学級経営と教育課程・指導法

4 個別の教育支援計画,個別の指導計画

5 学校内の環境整備・環境調整

第4章 生涯発達支援

1 就学前の発達支援

2 卒業後の発達・社会生活支援

3 家族・家庭支援

4 医療機関との連携

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書籍情報

シリーズ名・巻数 特別支援教育免許シリーズ
書籍名 認知機能・知的機能の困難への対応
著 者
分 野
シリーズ 特別支援教育免許シリーズ
ISBN 978-4-7679-2125-9
Cコード C3037
定 価 2,860円 (本体価格:2,600円)
発行年月日 2021年10月20日
版型・装丁 B5 並製
ページ数 208ページ
関連タグ