クリア言語聴覚療法5

小児発声発語障害

著 者
発行年月日
2024年4月25日
ISBN
978-4-7679-4555-2
Cコード
C3047
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補遺・正誤表あり
定価 3,740(本体価格:3,400円) 在庫あり

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内容紹介

基礎編/臨床編の2部構成。情報収集・検査の具体例を提示。臨床のポイント・事例に加え新しい評価・介入法にも言及。言語症状の分析視点や構音訓練の進め方も解説し,初学者のみならず言語聴覚士にも好適。

まえがき

 本書は,前シリーズである「言語聴覚療法シリーズ」の『機能性構音障害』『器質性構音障害』で解説されていた内容を,執筆者を一新し,言語聴覚士養成教育ガイドライン(2018)の「小児系発話障害」に準拠してまとめたものである。そのため,タイトルは同シリーズの成人領域とそろえて『小児発声発語障害』としているが,本書では,広く発話時の言語音の障害を示す場合は「発話障害」,個々の産生音の生成時の誤りに焦点を置く場合は「構音障害」を用いた。小児領域の発声発語障害に関する分類や用語については,今後も議論の余地があると考える。

 内容は「基礎編」「臨床編」の2部構成とした。「基礎編」第1~3章では,発声発語器官の構造や機能,音韻と構音の発達,音声学的な知識,小児の発話障害の分類や原因・関連要因,発話の症状を丁寧に解説している。「臨床編」第4~6章では,評価,訓練・支援,器質性の原因・要因に伴う発話障害についてまとめている。

 小児の発話障害の評価の原則や訓練の流れは,機能性,器質性を問わず共通であるため,第4章,第5章では機能性構音障害と器質性構音障害に分けずに,小児の発話障害の評価,訓練・支援として解説した。初学者でもわかりやすいように,第4章では情報収集や検査の方法・まとめ方について具体例を提示し,養成校の演習等でも役立つ内容になるよう心がけた。第5章では,日々の臨床のヒントとなるよう,音別・構音障害別の訓練について,写真や図を多く取り入れて詳細に手順を示している。第6章では,口蓋裂や,舌の形態異常に伴う発話障害の臨床のポイントや事例などの基本的内容だけでなく,新しい評価法や介入法についても解説を加えた。

 小児の発話障害の言語症状を見る分析視点,構音訓練の進め方など,初学者だけでなく,臨床現場で発話障害のある子どもたちの言語療法に携わる言語聴覚士の知識のブラッシュアップに役立つことを願っている。本書が言語聴覚士の養成や今後の言語聴覚療法の発展に寄与することができれば幸いである。

 最後に,『新版 構音検査』を用いた構音の評価について多くのご教示をいただいた元帝京平成大学健康メディカル学部言語聴覚学科教授 山下夕香里先生はじめ,本書の出版に関してお世話になったすべての方々と,建帛社編集部の皆様に心から謝意を表する。

 2024年3月

佐藤亜紀子

緒方祐子

目 次

第1章 小児の発声発語障害に必要な基礎知識

Ⅰ 発声発語の構造と機能

Ⅱ 音韻と構音の発達

Ⅲ 音声学・音韻論の臨床との接点

第2章 小児の発話障害の原因・要因と発症メカニズム

Ⅰ 小児の発話障害の基本的概念

Ⅱ 明らかな原因や要因が認められない発話障害

Ⅲ 原因や要因が認められる発話障害

第3章 発話(Speech)の症状

Ⅰ 構音の誤りの分類

Ⅱ 語の音の配列の誤り

Ⅲ 鼻咽腔閉鎖機能不全に関連する発話症状

第4章 評  価

Ⅰ はじめに

Ⅱ 情報収集

Ⅲ 検  査

Ⅳ 評価のまとめ,方針立案

Ⅴ 評価サマリー

第5章 訓練・支援

Ⅰ 基本的概念

Ⅱ 方  法

Ⅲ 効果の測定

Ⅳ 事  例

第6章 器質性の原因・要因に伴う発話障害

Ⅰ 口唇裂・口蓋裂

Ⅱ 舌の形態異常に伴う構音障害



 


 

 

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書籍情報

シリーズ名・巻数 クリア言語聴覚療法5
書籍名 小児発声発語障害
著 者
分 野
シリーズ クリア言語聴覚療法
ISBN 978-4-7679-4555-2
Cコード C3047
定 価 3,740円 (本体価格:3,400円)
発行年月日 2024年4月25日
版型・装丁 B5 並製 2色
ページ数 232ページ
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