食事摂取基準(2025年版)による栄養管理・給食管理 ―PDCAサイクルの実践―

著 者
発行年月日
2025年9月1日
ISBN
978-4-7679-6229-0
Cコード
C3047
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専門書

定価 2,970(本体価格:2,700円) 在庫あり

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内容紹介

あらゆる栄養業務の根幹となる「日本人の食事摂取基準」。食事摂取基準は5年ごとに改定されているが,2010年改定版でみられた「給食管理」に特化した記述は,2015年版以降はない状況が続いている。

本書は,5年ぶりに改定された最新の「2025年版」に基づき,栄養管理・給食管理の現場で食事摂取基準をいかに実践的に活用し,適用していくか,その具体的な方法と留意点を詳述した一冊です。

単なる理論の紹介にとどまらず,PDCAサイクルを軸として,アセスメントから計画,評価,改善に至る一連のプロセスを体系的に詳述。ライフステージ別・施設別など,あらゆる現場で応用可能な考え方を示す。2011年・2015年刊行版のコンセプトを継承し,内容を全面的に刷新した最新版。

まえがき

はじめに

 日本人を対象とした,あらゆる栄養に関わる業務において,「日本人の食事摂取基準」を適切に理解・活用することは不可欠です。本書は,より実践的な場面における活用・適用方法とその留意点を具体的に示すことを目的として刊行しました。

 日本人の食事摂取基準は,健康増進法の規定により,5年ごとに改定が行われています。2010年の改定に際しては,活用の基礎理論の中で「給食管理」(特定の集団に対する食事計画とそれに基づく適切な品質管理による継続的な食事の提供及び摂取状況等の評価)に関する記述がなされていました。しかし,2015年以降の改定に際しては,活用の基礎理論として給食管理に特化した項目立てや記載はない状況が続いています。このようなことから,特定給食施設等や保健所などの行政機関に勤務されておられる若手の方々,他分野から異動された皆様では,給食施設の特徴・分野別にどのような対応を取ることがより望ましいのか,参考となる書籍のニーズが依然として高いように感じられます。

 さらに,栄養管理や給食管理業務には継続的な取り組みが求められますが,そこには,対象者や対象集団の栄養改善を目的とした視点と,管理栄養士・栄養士の業務改善を目的とした視点があり,いずれもマネジメントサイクルに沿った対応を行うことが望まれます。しかし,これまでに公表された報告や関連書籍では,両者の整理は必ずしも十分ではなく,第一線の現場での実践理論の構築には未だ不安な要素が残っています。

 そこで本書は,単なる「虎の巻」ではなく,PDCAサイクルと「日本人の食事摂取基準」による栄養管理・給食管理を現場で具体的に実践するための考え方や留意点などをできるだけ詳細に示すことを目標とした編集方針をとっています。したがって,本書を利用される方は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の報告書を必ず手元に置いていただき,関連書籍を含め,基本的な事項についての整理と理解をしておいていただきますようにお願い致します。

 本書は,2011年刊行の『 PDCAサイクルと食事摂取基準による栄養管理・給食管理』,およびその改訂版として2015年に刊行された『食事摂取基準による栄養管理・給食管理―PDCAサイクルの実践―』に続く最新版です。今回は,日本人の食事摂取基準(2025年版)への対応のため,内容を刷新するとともに書名も改めております。

 なお,食事摂取基準の活用については実践的な研究報告が少なく,科学的根拠が不足している分野です。このため,本書の記載内容には,実践現場においては広く知られているものの,現時点では必ずしも十分な科学的根拠が得られていない内容も含まれていることをご承知おきいただきたいと思います。むしろ,記載内容について批判的に検証していただき,実践に関する新たな根拠を積み上げていくことが,日本の管理栄養士・栄養士の資質向上や次期食事摂取基準の策定に寄与するものと考えています。

 編集に際して,本文中の用語はできるだけ統一するように務めましたが,「評価」と「アセスメント」については,異なる受け取られ方があるため,何れか一方に合わせることは致しませんでした。概ね前者は目標と結果を比較して実施した結果が適切であったかの判断,後者は現状(実態)を調べ,目標や基準等と比較し課題を明らかにすることという形で区別しております。食事摂取基準は栄養素摂取量の適否を判断する基準となるもので,アセスメントにおいても評価においても活用しますし,またアセス メントや評価の結果を受けて対象者や対象者集団の摂取量の目標値を決定するためにも使われます。

 最後に,本書の刊行に際し,管理栄養士・栄養士の食事摂取基準の活用に関する悩みを理解し,ディスカッションならびに執筆にご協力いただきました著者の皆さまに感謝申し上げます。本書の質的な向上を目指すため,これまでと同様に,皆さま方からの前向きなご意見をお待ちいたしております。

 2025年7月

由 田 克 士

石 田 裕 美

目 次

I. PDCAサイクルと食事摂取基準による栄養管理・給食管理のための基礎知識

1. 食事摂取基準を活用するために理解しておかなければならないこと

2. PDCAサイクルによる栄養管理・給食管理の必要性

3. 個人の推定エネルギー必要量の算出方法

4. 個人に対する方針・留意点

5. 集団に対する方針・留意点

6. 給食管理における方針・留意点

7. 食事摂取基準と日本食品標準成分表


II. アセスメントの基本

1. 食事

2. 身体状況

3. 臨床検査

4. 生活習慣病の判定基準


III. 個人(ライフステージ別)における栄養管理

1. 乳幼児期

2. 学童期

3. 思春期

4. 成人期

5. 妊娠・授乳期

6. 高齢期

7. 栄養・食事調査結果(評価)等のまとめ方


IV. 特定給食施設における栄養管理・給食管理

1. 保育所給食

2. 学校給食

3. 事業所給食


V. 個別対応を基本とする場合における栄養管理

1. 病院における一般治療食患者への対応

2. 病院における軽度の疾病患者への対応

3. 障がい者及び障がい者施設における対応

4. 高齢者施設における対応


VI. 行政等で行う地域栄養計画・地域評価等における対応

1. 行政等における地域栄養計画

2. 行政が行う健康・栄養調査結果の評価


VII. 栄養・食事計画, 摂取量評価の理解を深めるための参考図

1. 栄養・食事計画の考え方についての理解を深めるための参考図 

2. 集団における摂取量評価の理解を深めるための参考図

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書籍情報

シリーズ名・巻数
書籍名 食事摂取基準(2025年版)による栄養管理・給食管理
著 者
分 野
シリーズ
ISBN 978-4-7679-6229-0
Cコード C3047
定 価 2,970円 (本体価格:2,700円)
発行年月日 2025年9月1日
版型・装丁 B5 並製
ページ数 192ページ
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