給食経営管理論実習の基本的な流れやおさえておきたいポイントと,実践に即した帳票の書き方(手順)を丁寧に解説し一冊にまとめた。手順とあわせ,実際に帳票へ書き込みながら学べる。
給食の現場で普及の進む新調理システムの実習にも対応。設備の関係などから実施できていない学校においても,機器の形状,使い方や作業の流れ,ポイントを掲載QRコードから動画で確認できるよう工夫されている。
また,掲載の帳票類をダウンロードし自在に各自の実習スタイルに活用できる。
給食経営管理論実習の基本的な流れやおさえておきたいポイントと,実践に即した帳票の書き方(手順)を丁寧に解説し一冊にまとめた。手順とあわせ,実際に帳票へ書き込みながら学べる。
給食の現場で普及の進む新調理システムの実習にも対応。設備の関係などから実施できていない学校においても,機器の形状,使い方や作業の流れ,ポイントを掲載QRコードから動画で確認できるよう工夫されている。
また,掲載の帳票類をダウンロードし自在に各自の実習スタイルに活用できる。
給食の分野において,管理栄養士・栄養士養成のための栄養学教育モデル・コア・カリキュラム(日本栄養改善学会)では「食べ物をベースとした栄養管理の実践」に位置付けられています。管理栄養士養成課程における給食経営管理論の教育目標は,給食運営や関連の資源を総合的に判断し,栄養面,安全面,経済面全般をマネジメントする能力を養うこととあります。一方,栄養士養成課程における給食と給食運営管理の教育目標は,「給食の意義・役割を理解し,利用者に適切な食事を提供するための給食運営に必要な実践的な知識や技術を学ぶこと」とあります。管理栄養士・栄養士養成課程に共通する部分は「給食運営」であり,管理栄養士・栄養士の業務においても重要な位置を占めています。すなわち,「給食運営」である給食の生産と給食管理業務を習得することによって,給食経営管理論のマネジメントおよび経営管理業務を理解することができます。
給食に関する実習内容は養成校によって異なります。例えば,演習と実習を組み合わせて大量調理を実施し,給食を提供する授業方法や,実習のみで帳票類の作成から大量調理,給食を提供している授業方法など様々な展開で行われています。
そこで,本書では様々な演習と実習の授業体系に柔軟に対応できるように,理論編と実践編に分けた構成としました。理論編では,基本を大切にし,それぞれのサブシステムでどのような帳票が必要であるか,なぜそれが必要か,を理解してもらうために,その作成方法や活用方法を説明しました。また,振り返りも重要であるため,実践編では,評価の方法を重点的に入れました。特に評価は,実習において何を改善すればよいかを見極め,その改善策を自身で考えることで,学生のみなさんが成長できるのではないかと思います。
給食現場においては,最近,人手不足の深刻化により新しい調理法(新調理システム)の導入も進んでいます。そのような背景からも,管理栄養士・栄養士養成校でも新調理システムであるクックチルなどを取り入れた実習も必要になってきています。本書では,例示を用いて,クックチル実習の方法などの説明に加え,一部、,実習作業動画も QR コードにて閲覧できるようになっています。
充実した演習と実習を学び,栄養面を考え,衛生的に給食を提供し,利用者から「おいしかったよ」といわれる給食運営の実現の一助になればありがたいです。
最後に,本書の出版に際し多大な尽力と配慮をいただきました株式会社建帛社の皆様に深く感謝申し上げます。
2025年3月
編著者 大 原 栄 二
近 江 雅 代
第1章 実習の目的と方法
1.目的・意義・心得
2.実習の進め方・授業回数と役割分担
第2章 従来型調理システムと新調理システム
1.少量調理と大量調理の違い
2.クックサーブ
3.新調理システム
第3章 実習プロセス
1.栄 養 管 理
2.献 立 管 理
演習3 期間献立の作成
3.食材料管理
演習4 食材料発注量と重量変化率の計算
4.生産管理・品質管理
5.施設・設備管理
6.顧 客 管 理
7.大量調理に関する衛生管理と安全管理
8.インシデントとアクシデント対策
9.給食経営分析
第4章 帳 票 作 成
演習1 給食の設定と給与栄養目標量の設定
演習2 献立作成基準の設定
計画1 予定献立表の作成(大量調理用・試作用)
計画2 予定献立表の栄養価計算(大量調理用・試作用)
計画3・4 発注量集計表および発注伝票の作成
計画5 調理作業指示書の作成
計画6 作業工程の作成・作業動線の作成
第5章 給食経営管理論実習と大量調理実習
実施1 個人衛生管理表
実施2 ATP ふき取り検査法,フードスタンプ法の記録
実施3 検収および保管時の記録,廃棄率調査表
実施4 環境衛生チェックと加熱温度・時間などの点検表
実施5 加熱・冷却における保存温度・時間などの点検表
実施6 できあがり重量と残食調査表および残菜・喫食調査表
実施7 検 食 簿
実施8 食器洗浄テスト記録表
実施9 実習施設などの点検表①②
評価1 実施献立表
評価2-1 食材料管理表
評価2-2 在庫食品受払簿の作成
評価3 サブシステムの評価(栄養価・食材料費など)
評価4 給 食 日 誌
資料 特定給食施設の概要
対象特性を踏まえた食品構成に基づく献立作成能力向上を目的とし,300例以上の実施献立を紹介。真空調理などの新システムにも言及。
実際の帳票類を通して給食運営管理の全体像を把握し,体系的に学ぶ実習書。食事摂取基準,食品成分表ほか法令等の改正にも対応した改訂版。
管理栄養士養成課程教科書。実践の場で役立つ学びを重視し、管理栄養士が実際の現場で直面する「マネジメントの手法」をわかりやすく説く。大きく変化する給食を取り巻く環境について、最新の情報を提供。
2024年公表の栄養士実力認定試験出題基準(ガイドライン),および日本人の食事摂取基準2025年版に準拠した給食管理の教科書。食物アレルギーについても記載する。
管理栄養士養成向け給食経営管理論の教科書。日本人の食事摂取基準(202年版)等,最新の情報に沿う。
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