全国栄養士養成施設協会作成の栄養士実力認定試験出題基準(ガイドライン)に準拠した給食管理の教科書。
給食の運営・経営について体系的に理解しながら学習できるよう,具体的かつ平易な記述で表した。 基礎的な知識はもとより,実践の場における管理技術や応用力の修得を目指しており,養成校での後続履修となる実習へのつなぎや,順次性にも配慮している。
日本人の食事摂取基準2025年版,2024年公表の栄養士実力認定試験新ガイドラインに対応。食物アレルギーについても記載する。
全国栄養士養成施設協会作成の栄養士実力認定試験出題基準(ガイドライン)に準拠した給食管理の教科書。
給食の運営・経営について体系的に理解しながら学習できるよう,具体的かつ平易な記述で表した。 基礎的な知識はもとより,実践の場における管理技術や応用力の修得を目指しており,養成校での後続履修となる実習へのつなぎや,順次性にも配慮している。
日本人の食事摂取基準2025年版,2024年公表の栄養士実力認定試験新ガイドラインに対応。食物アレルギーについても記載する。
わが国は世界有数の長寿国となった反面,20 世紀からの課題となっているがん,心臓病,脳卒中,糖尿病等の生活習慣病はいまだ増加の一途をたどり,国民医療費も上昇し続けている。人々の生活の営み,ライフスタイルも多様化,個別化,合理化へと変化し続け,栄養・健康状況においても,食生活面で栄養のバランスの偏り,不規則な食事などが課題としてみられるようになってきた。そのような状況から,壮年期死亡の減少,健康寿命の延伸および生活の質(QOL)の向上などを掲げた「健康日本 21(第二次)」の展開,健康維持に必要な科学的エビデンスに基づいた「日本人の食事摂取基準」が示され,栄養・食事の指標とされ,個人および特定多数人の食事の場面で行われる「給食」の食事管理,栄養教育などの実践の場で活用されている。
このような食と健康の背景にある個人の生活の多様化・個別化に伴い,あらゆる対象者の食と健康のための食事給与,食育の専門家など栄養士の職務の範囲も拡大し,さらなる資質向上が求められている。そこでは,栄養士法・健康増進法をはじめとする多くの関係法規が制定されている。
本書はこの現状を踏まえ,全国栄養士養成施設協会「栄養士養成課程コアカリキュラム」の必須項目に準拠し,給食経営・運営を基礎的かつ専門的事項を体系的に理解しながら学習できるように著わした。基礎知識の修得はもとより,実践の場において管理技術や応用力が発揮できるよう,平易で具体的な内容の記述となるよう努めた。養成校での後続履修となる「給食経営管理実習」へのつなぎや順次性にも配慮している。
栄養士・管理栄養士を目指す学生諸氏が本書で学び,「食事管理の実践家」として保健・医療,福祉・介護などの各領域での栄養・食事管理に積極的に参画できるよう,諸業務を確かなスキルで円滑に遂行できる力を養い,社会で活かされることを願っている。
なお,本書の執筆内容に不備な点も多々あろうかと思われる。ご叱責・ご指導をいただければ幸いである。
おわりに本書出版にあたり,多くの諸著書・文献などを利用させて頂いたことに謝意を表します。また執筆の機会をお与えくださり,刊行まで終始ご尽力いただいた建帛社の皆様に深謝いたします。
2017 年7月
編者執筆者を代表して 逸見幾代
この度,「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」ならびに「日本食品標準成分表(八訂)増補 2023 年」の公表,および 2024(令和 6 )年 2 月に全国栄養士養成施設協会により「栄養士実力認定試験出題基準」が 5 年ぶりに改定されたことを踏まえ,三訂版を発行することになりました。
その他にも,食物アレルギー対応の変化,2024(令和 6 )年に改定された診療報酬および介護報酬による栄養管理に関する加算の変更など,給食の運営に関する様々な制度が更新されました。今回の改訂にあたっては,長田,大原が新たに編者の任を務めることとなりました。その上で新著者として 5 名の先生に加わっていただき,前版までの編著者であった逸見幾代先生,平林眞弓先生のご意向を引き継ぎ,給食経営・運営を基礎的かつ専門的事項を体系的に理解しながら学習できるように著わしつつ,最新のデータに更新しました。
前版にも増して栄養士養成で活用いただければ幸いです。
2025 年 2 月
編著者 長田早苗
大原栄二
第1章 給食の概念
1.給食の定義と目的
2.行政指導と関係法規
第2章 給食の栄養・食事管理
1.栄養・食事管理の目的
2.献立計画
3.栄養・食事管理の評価
4.給食と栄養教育・栄養指導
第3章 給食の安全・衛生管理
1.安全・衛生管理
第4章 事故・災害対策
1.事故・災害への対応
第5章 給食の調理管理
1.食材料管理
2.調理作業管理
第6章 給食の施設・設備管理
1.施設・設備管理
第7章 保健・医療・福祉・介護における給食施設
1.学 校 給 食
2.病 院 給 食
3.児童福祉施設・保育所給食
4.高齢者福祉施設給食
5.事業所給食
6.その他の給食
7.配食サービス
8.委託と直営方式
第8章 給食運営のマネジメントの概要
1.給食の組織
2.人事・労務管理
3.事 務 管 理
第9章 給食の会計・原価管理
1.会計・原価管理
資 料
索 引
各疾患の病態生理/栄養アセスメント・モニタリング/栄養基準/栄養食事指導等,栄養状態を評価し栄養ケア・マネジメントを実践するための知識を詳述。最新の診療・介護報酬や学びを支える巻末資料も充実。
栄養士・管理栄養士養成課程教科書。日本人の食事摂取基準(2025年版)に対応した六訂版。ライフステージごとの特性を踏まえた実践への展開を詳述する。令和5年国民健康・栄養調査ほか最新のデータを示す。
管理栄養士養成課程教科書。実践の場で役立つ学びを重視し、管理栄養士が実際の現場で直面する「マネジメントの手法」をわかりやすく説く。大きく変化する給食を取り巻く環境について、最新の情報を提供。
疾患の概要は表形式,専門用語は側注を活用して簡潔に解説するなど,初学者にも理解できるよう配慮した。令和6年の診療報酬改定,日本人の食事摂取基準(2025年版)に対応した第3版。
管理栄養士・栄養士養成課程向け教科書。「社会・環境と健康」領域を十分にかつ簡潔に網羅した内容の書籍。公衆衛生上の新たな動向に即応し,食事摂取基準2025年版に対応した六訂第2版。
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