シードブック

乳児保育Ⅰ・Ⅱ 科学的観察力と優しい心

  • 2019年度新保育士養成課程対応
著 者
発行年月日
2019年7月5日
ISBN
978-4-7679-5097-6
Cコード
C3037
関連タグ
正誤表あり
定価 2,200(本体価格:2,000円) 在庫あり

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内容紹介

2019年保育士養成課程「乳児保育」講義2単位と演習1単位を包括した教科書。保育指針や実践の資料をもとに,保育の実際の理解を深める。

まえがき

はしがき

 多くの赤ちゃん研究や長期的な追跡調査によって,乳児の有能さが科学的に立証され,乳児を取り巻く人的・物的環境の重要性が強く認識されるようになった。このことは,わが国における乳児保育の重要性と意義を明確にし,保育とその担い手である保育者そのものの質を問うものとなっている。子どもがかわいいという感覚や,従来の経験知だけで保育を行うのではなく,さまざまな学問領域の科学的根拠を基礎に,見通しをもって適切なサービスを提供し,かつ,広い見識から社会の動きを見極め親子の人権を保障するといった,質の高い保育のあり方が期待されるようになっている。

 近年,外国にルーツをもつ家庭やひとり親家庭の増加,子どもの貧困や児童虐待の深刻化など,子どもを取り巻く環境は,ますます厳しいものになってきた。保護者の就労状況から,長時間保育や休日保育,病児・病後児保育等を利用する家庭も増加し,「家庭的」な雰囲気を経験することが難しい家庭の存在もある。一方で,すべての子どもは,適切に養育され,生活を保障され,愛され,保護され,心身の成長・発達やその自立が図られることを保障される権利をもつ。保育所保育指針における基本原則には「現在を最も良く生き,望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う」と,策定以来,その目標が大切に掲げられている。乳児保育が一般化した今こそ,家庭と保育所が緊密に連携をとり,子どもの発達を保障していくことが求められている。もちろん,保護者の子育てを支援し,家庭の養育機能を支えることが求められる場面もある。保育所で生活する子どもたちが,今を充実したものとして過ごせるように,また,未来に夢を抱く主体として育ちゆくように,保育者の果たす役割は大きい。

 本書の前身は,2006(平成18)年「科学的観察力と優しい心」をサブタイトルとした「乳児保育」のテキストとして誕生した。多くの保育士養成校や現職の保育者等から使いやすいと評価をいただき,2016(平成28)年には第4版発行となった。新たな保育士養成課程が2019(平成31・令和元)年度から開始されることに伴い,新科目「乳児保育Ⅰ」(講義2 単位),「乳児保育Ⅱ」(演習1 単位)の両科目を包括したテキストとして,本書の発行に至った。本書においては,初学者が新しい保育所保育指針について理解を深められるように,その理念や内容を網羅的に盛り込んでいる。さらに,保育の実際を少しでも深く理解できるように,コラムやデイリープログラムなども資料として掲載した。特に,デイリープログラムでは子どもと直接かかわらない業務を盛り込み,保育実践の重層性と職員間の連携の大切さを伝えられるようにした。本文中では「保育所」「保育者」という用語で統一しているが,実際には乳児を保育する認定こども園や小規模保育などを含むものとして理解していただきたい。なお,保育士に特化した内容については,「保育士」という用語で説明している。

 本書は,長年,保育・教育の研究者として保育者養成にかかわってこられた先生方と,若く情熱的な嘱託医,嘱託歯科医,保健師,そして経験豊富な現職保育士,絵本作家の方々に執筆していただいた。また,編集にあたっては,建帛社に最後まで根気よく見守っていただいた。心から感謝申し上げたい。

 本書が,授業や研修で活用され,保育の質向上の一翼を担えれば幸甚である。子どもと家族,そして保育者自身の幸せを願う。

  2019 年5 月

編者 古𣘺紗人子

中谷奈津子

目 次

第1章 乳児保育とは
1.保育所指針の乳児保育の考え方
2.乳児保育の歴史と意義

第2章 0,1,2歳児の発達理解
1.保育所保育指針と発達理解
2.発達の流れと保育
3.養護の重要性

第3章 愛着と自立

第4章 計画と評価

第5章 環境を通した保育
1.環境を通した保育とは
2.ゆったりくつろげる環境
3.主体的な遊びを促す環境
4.乳児にとって望ましい環境
  
第6章 乳児の遊びと援助
1.乳児における遊びの重要性
2.わらべうた・ふれあい遊び
3.絵本
4.手作り玩具
5.乳児の造形
6.乳児のリトミック
       
第7章 子どもの健康・安全・防災
1.子どもの健康・安全
2.子どもと防災

第8章 子育て支援
1.子育て支援の必要性
2.日常的な保護者対象の姿勢
3.連絡帳の書き方
4.他機関との連携
5.地域子育て支援の実際
6.大学が行う子育て支援

第9章 今後の課題と展望
1.待機児童の現状
2.多様化する乳児の保育
3.子育ての社会化と乳児保育の課題

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書籍情報

シリーズ名・巻数 シードブック
書籍名 乳児保育Ⅰ・Ⅱ
著 者
分 野
シリーズ シードブック
ISBN 978-4-7679-5097-6
Cコード C3037
定 価 2,200円 (本体価格:2,000円)
発行年月日 2019年7月5日
版型・装丁 A5 並製
ページ数 208ページ
関連タグ