令和3年1月1日
食品成分表2020年版公表(コラム)
文部科学省から「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」が,2020年12月下旬に公表される(本稿は昨年11月26日の「食品成分委員会」資料に基づく)。
本成分表は,2015年版(以下,前版)以来,5年ぶりの大幅改訂である。収載食品数は,前版より287増加し,2478食品となっている。前版同様,アミノ酸成分表編,脂肪酸成分表編,炭水化物成分表編の三冊が同時に作成されている。
主な改訂点は,①従来,食品のたんぱく質,脂質,炭水化物をエネルギー算定の基礎としていたものを,FAO/INFOODSが推奨する組成成分(アミノ酸組成によるたんぱく質,脂肪酸のトリアシルグリセロール当量で表した脂質,利用可能炭水化物等による組成成分)を用いる計算方法を導入し,その科学的推計の改善を図った。また,②調理後食品の栄養推計の一助とするため,調理の概要と質量変化の記録及び成分表本表収載の調理済み食品の充実を図った。なお,食品群18類の「調理加工食品類」は「流通調理食品類」に名称変更されている。
この他詳細は省くが,①のエネルギー計算の変更が大きなポイントとなる。今後,給食や栄養関連業務,食品表示,統計調査などに様々な影響が考えられる。
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