2019年4月から適用の新保育士養成課程準拠。
養護の視点と保育の場における対応を踏まえ,心身の健康および安全管理のための実践力習得を目指して編纂。
2019年4月から適用の新保育士養成課程準拠。
養護の視点と保育の場における対応を踏まえ,心身の健康および安全管理のための実践力習得を目指して編纂。
わが国の保育士養成は,1948年以来70年の歴史があり,保育士養成課程はこれまで6 回の大きな見直しが行われている。保育の基準である保育所保育指針の4 度目の改定(2017年3 月)を受け,新養成課程は2019年4 月より適用される。
新保育士養成課程カリキュラムでは,保育を取り巻く社会情勢の変化,保育所保育指針等の改定等を踏まえ,「より実践力のある保育士の養成に向けて」という副題のもと,具体的な6 つの見直しの方向性を述べている。本書で扱う“子どもの保健”については,その中の“「養護」の視点を踏まえた実践力の向上”が関連する。保健的観点に基づく保育の環境整備や,各種ガイドラインを踏まえ,心身の健康・安全管理の実施体制など実践的な力を習得させるため,教科目の整理・充実が図られた。従来の「子どもの保健Ⅱ」(演習1 単位)は「子どもの健康と安全」(演習1 単位)に改められた。
「子どもの保健Ⅰ」は,保育における保健的対応に関する基礎的事項を修得する教科目
として教科内容が再編された。「子どもの心理発達・子どもの精神保健」は「保育の心理学」(講義2 単位)に,「環境及び衛生管理並びに安全管理」は「子どもの健康と安全」(演習1 単位)に移行し,従来の「子どもの保健Ⅰ」(講義4 単位)から「子どもの保健」(講義2 単位)へと縮小された。前回の見直しの主旨である「健康な児童を中心とした保育の場において」「保育者が実践するための」内容がより求められることにはなったが,単位の減少については非常に残念である。本書は,こうした流れを受けて,2014年3 月初版の『保育保学ぶ人のための子どもの保健Ⅰ』を改訂・改題して企画・発刊した。
前回の養成課程の見直し時に「保育所における子どもに保育職が実践するための保健」と教授内容である小児保健の範囲が「保育の場における保健」に限定され,「小児保健」から「子どもの保健」へと名称が変更された。当初から本書はそのことを意識して構成してきたので,その点については大きな変更はない。本書刊行にあたっては,今回の改定で求められている「保育の場における対応」について,いくつかの箇所で加筆している。
新カリキュラムに対応した本書は,基本的には養成校のテキストとして編纂されている。しかし,子どもの成長・発達の理解に関しては,運動発達とは切り離せるものではない「心理発達」の項目は,割愛せず従来のままとした。「心理発達」については,他科目でも教 授されているということを踏まえて進めていただくことを期待したい。
なお,統計データやガイドライン,法律については最新のものを取り上げ,国の施策や社会情勢の変化にできる限り対応できるようにしたが,毎年のように変わる「予防接種法」をはじめ,保育保健分野の動向には常に注意を払っていただきたい。巻末に,保育保健に関連するWebサイトの一覧を掲載してあるので参考にしてほしい。
本書が,将来保育者となって活躍することを夢見る学生諸君にとって,積極的な学習への動機づけの一助とならんことを念願してやまない。
最後に,本書を刊行するにあたり,ご執筆にご協力いただいた先生方ならびに建帛社の方々に心より御礼申し上げる。
2019年1 月
編著者 堀 浩樹
梶 美保
2019年度よりの保育士養成課程の科目「子どもの保健」の教科書。科学的・論理的な裏付けをもとに、専門的知識や技術を統合的に学ぶ。
2019年度から実施の新しい保育士養成課程における新科目,「子どもの健康と安全」の教科書。
保育士養成課程準拠。養護の視点も踏まえ,「保育の場における」保育保健の基礎知識習得をめざす。各種ガイドラインに沿った最新知見を交えて記述。現場を体験しながら学べるシミュレーション演習を掲載。
食物アレルギー事故の原因・注意点を示し,職種間連携の重要性を説く。保育の場で実施した調査結果から食物アレルギー対応の実際を学ぶ。
養護の視点と保育の場における対応を踏まえ,心身の健康および安全管理のための実践力習得を目指す。新型コロナウイルス感染症関連の学校保健安全法施行規則改正を含む法令・制度,並びに統計資料を更新。
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