全体をPDCAサイクルに沿って構成し,各単元ではフローチャートに従って実習を進められるテキスト。管理栄養士国家試験ガイドラインに準拠し,より栄養教育・栄養指導の実情に即した記述に改めた三訂版。
*【関連資料】より「別冊記録用紙」をExcelファイルでダウンロードできます。
全体をPDCAサイクルに沿って構成し,各単元ではフローチャートに従って実習を進められるテキスト。管理栄養士国家試験ガイドラインに準拠し,より栄養教育・栄養指導の実情に即した記述に改めた三訂版。
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毎年,管理栄養士・栄養士養成校に入学する学生の皆さんに,管理栄養士・栄養士の職務は,「人々の健康増進や疾病の予防・治療のために,食を通じて人々にとって望ましい食行動への変容に導くこと」と伝えている。
超高齢社会である日本において,生活習慣病の増加は,QOLの低下や医療費の増大の面からも深刻な問題である。日本は医療先進国であり,世界でも飛び抜けて健康教育が浸透した国である。しかし,それでは,なぜ生活習慣病は減らないのであろうか。
日本の管理栄養士・栄養士の免許保持者は,100万人以上である。そして,毎年,約2万人の管理栄養士・栄養士が誕生する。しかし,食生活が大きなリスクである生活習慣病の患者数は増加する一方である。この現状では,管理栄養士・栄養士が人々の健康づくりを支援するという社会的責務を十分に果たしていないことになる。栄養士法第1条に「栄養士とは,(中略)栄養の指導に従事することを業とする者をいう」とあるが,栄養士が受けた専門教育の知識や技術は,人々に伝えるだけで終わるのではなく,人々のQOLの向上のための行動変容まで導いてこそ,栄養指導は成功したといえる。家庭で,地域で,職場で,病院で,施設で,管理栄養士・栄養士がその専門性を生かし,人々の健康を守るためにいくら手段を尽くして栄養指導をし,人々が自らの健康を守るための知識量が増えても,個々人が望ましい食行動の変容に結びつかなければ,生活習慣病は減少しない。栄養教育は,QOLの向上のために,自らが問題点を把握し,日々の生活の中で実践する方法を身につけていただくための支援なのである。
本書では,他の関連科目で習得した専門知識や技術を駆使して,人々のQOLの向上のための行動変容に導く観点から,フローチャート形式で,順を追って栄養指導・教育の実践力が身につくように編集した。また,章ごとに独立した内容を説明し,さらに異なる章の実習内容を参考にしながら,本書1冊を通してPDCAサイクルに基づいた栄養教育の学習ができるように配慮している。
本書は,2014(平成26)年に初版を発行し,管理栄養士国家試験ガイドラインの改定等を受けて2020(令和2)年に改訂版,2024(令和4)年に改訂第2版として改訂を重ねてきた。そして今般,新たな執筆者を迎え,栄養教育の実情に即して記述を精査し,一部の内容を改めて三訂版を刊行した。
世界で最も高齢化が進行している日本において,管理栄養士・栄養士が食を通じた健康教育の担い手として活躍していくために,本書がその一助となれば幸甚である。
2026年3月
編者 橘 ゆかり
森 美奈子
実習1 栄養教育アセスメント
実施1-1 栄養アセスメントの実施
実施1-2 行動のアセスメント(行動の記録)
実施1-3 フォーカスグループインタビューの設定
実施1-4 フォーカスグループインタビューの実施と記録
実習2 ヘルスリテラシー(情報の利用と活用)
実施2-1 ヘルスリテラシーとは
実施2-2 二次データの基礎知識
実施2-3 エビデンスを探してみよう
実習3 栄養カウンセリング
実施3-1 行動カウンセリングの技法
実施3-2 栄養カウンセリングの基礎的技法
実施3-3 認知行動療法
実施3-4 動機づけ面接
実施3-5 コーチング技法の習得
実習4 行動変容技法
実施4-1 行動変容技法の習得
実習5 個人要因・環境要因のアセスメント
実施5-1 個人要因・環境要因のアセスメント
実施5-2 個人要因・環境要因のアセスメントの実施
実習6 優先課題の特定と目標設定
実施6-1 目標の設定
実施6-2 目標設定の方法
実習7 栄養教育計画の立案
実施7-1 学習者の決定
実施7-2 栄養教育計画の作成
実施7-3 栄養教育実施者の決定
実習8 栄養教育教材の選択と作成
実施8-1 栄養教育教材の選択
実施8-2 作成案と教材の作成
実施8-3 学習形態の選択
実習9 実施に向けてのトレーニング
実施9-1 栄養教育実施者に求められるスキル
実施9-2 コミュニケーション技術のトレーニング
実施9-3 プレゼンテーション技術のトレーニング
実習10 栄養教育プログラムの実施
実施10-1 栄養教育プログラムのモニタリングの実施
実施10-2 栄養教育プログラム実施時の記録と報告
実習11 栄養教育の評価
実施11-1 評価基準と評価指標の設定
実施11-2 栄養教育プログラムの評価の種類
実習12 多様な場におけるライフステージ別栄養教育の展開
実施12-1 保育所・認定こども園・幼稚園における栄養教育
実施12-2 小・中・高等学校における栄養教育
実施12-3 地域・職域における栄養教育
実施12-4 健康づくりの場における栄養教育
実施12-5 高齢者福祉施設や在宅介護の場における栄養教育
資 料
資料1 尺度に応じたリテラシーの低い発言・高い発言の例
資料2 日本人の食事摂取基準(2025年版)策定資料
参考文献
「管理栄養士国家試験出題基準」「管理栄養士・栄養士養成のための栄養学教育モデル・コア・カリキュラム」に沿い,社会の変化に対応した具体的事例をもとに,実践的内容で全編記述を見直した四訂版。
短大,大学の両方に対応できる栄養教育(指導)の実習書。三訂版では,「日本人の食事摂取基準(2025年版)」「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」等の基礎資料に基づいた改訂を行った。
新たに「動機づけ面接を援用した栄養教育」を章立てする。最新の行動科学理論・モデル,行動技法を取り入れた実践につながる内容。最新の情報に対応した三訂版。
栄養学教育モデル・コア・カリキュラム準拠。管理栄養士国試も視野に入れ構成。食事摂取基準2025年版,健康日本21(第三次)をはじめ,諸制度,統計・調査データおよび各学会GLにも注視し内容を一新。
栄養教育の理論とモデルを概観し,事例編により栄養教育の実践を深く理解できるように編集。新執筆陣により内容を再構成。学童期・思春期を独立章として充実。最新情報と現場の実践事例を反映した改訂版。
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