平成31年1月1日
「日本人の食事摂取基準」二〇二〇年版 三月公表予定 (コラム)
厚生労働省が五年ごとに改定する「日本人の食事摂取基準」の二〇二〇年版(二〇二〇年度~二〇二四年度まで使用)が、この三月に公表される予定である。昨年四月に第一回の「策定検討会」が開かれ、来る二月から三月にかけて報告書の取りまとめが行われる。
今般の改定にあたっては、基本的には現在使用されている二〇一五年版の策定方針を踏襲するが、二〇一五年版で示された生活習慣病の発症予防及び重症化予防に加えて、高齢者の低栄養予防やフレイル予防も視野に入れた策定を行うこととしている。それに伴い対象者の範囲にも、フレイルの状態にあっても自立した日常生活を営んでいる者を含む案となっている。なお、フレイルについては、現在のところ世界的に統一された概念は存在しないが、フレイルを健常状態と要介護状態の中間的な段階に位置づけるとする考え方を採用することとしている。
具体的には、高齢者の年齢区分を現在の七十歳以上の一区分から六十五~七十四歳、七十五歳以上の二区分とすることで議論が進められている。
また、生活習慣病の重症化予防及びフレイル予防を目的とした摂取量の基準を設定する必要のある栄養素(十分な科学的根拠があるもの)については、その量を現在の生活習慣病の発症予防を目的とした「目標量」とは区別して新たに示すこととしている。
その他詳細な内容は、厚生労働省HP『「日本人の食事摂取基準」策定検討会』で逐次議事次第、資料が公表されているので、参照されたい。
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第109号平成31年1月1日
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